昨年シーズンは2位で終えながら、予想外の快進撃で、
日本シリーズに進出した阪神タイガース。
今年は球団創立80周年ということもあって、
30年ぶりの日本一が期待されるが、かなり厳しい戦いが予想される。
メジャーリーグ挑戦を掲げていた鳥谷敬選手が、
残留したのは大きなニュースだが、それ以外のフリーエージェントの選手には、
ことごとく袖にされ、チーム力が高まったとは言い難いものがある。
もちろん、まだまだ伸びしろのある藤浪晋太郎投手や、
老けこむ歳ではない西岡剛選手など、楽しみな選手はいるし、
チーム力も巨人ほどではないにしろ、セ・リーグでは高い方だ。
何よりも18年ぶりのリーグ優勝を遂げた2003年以降、
比較的安定した勝ち癖がチームについていることが、
大きなアドバンテージといえる。
マートン、ゴメスなど、外国人選手が昨年と同様の働きをすれば、
優勝争いにからめることは間違いない。
問題なのは、毎年のように取りざたされる監督問題だ。
カリスマ性のない和田監督、「負広」と、
揶揄される中村勝広GMの存在は、不安材料以外の何物でもない。
もっとも、逆に選手が危機感を感じ、
昨年のクライマックスシリーズの様なことも、時として起こるものだが、
長いシーズンとなると話は変わってきて少々心もとない。
柳の下にドジョウは二匹いないのだ。
下手をすると開幕から浮上できず、
そのままシーズンを終了する可能性だってある。
その時にスパッと、監督やGM更迭などの対処を施せるか。
選手うんぬんより首脳陣の差し替えが、
80周年を飾れるかどうかにかかっていると言えるだろう。