20年前の1995年、阪神大震災で傷ついた、神戸の街を励ますべく、
「がんばろう神戸」を合言葉に、オリックスに球団が変わってから、
初めてのリーグ優勝を遂げ、翌年には、日本一に輝いた、
強いオリックスの復活が、今年のパ・リーグの最大のテーマと言えるかもしれない。
それだけ、今期のオリックスは、適材適所に選手を補強し、
投打ともに、ソフトバンクに負けずとも劣らない陣容を誇っている。
昨年の躍進が、フロックだと言われないためにも、
内容が問われる一年になるだろう。
長距離砲だったペーニャが抜けた後も、
横浜からブランコを獲得した。
DHに専念できるため、
セ・リーグ時代を上回る成績に、期待が持てる。
他にも、アスレチックスから中島、日本ハムから小谷野、
広島からバリントンと、バランスのいい補強を行っており、
既存戦力とうまく融合できれば、かなりの破壊力を誇る。
不安材料は、昨年の躍進を支えた投手陣が、
今期も機能するかは、非常に未知数なものがある。
メジャー挑戦も視野に入れていた、金子投手の残留は心強いが、
去年活躍したブルペン陣は、層が薄く、誰かがケガをすると、
うまく回らなくなる可能性が高い。
2004年に、近鉄とオリックスが合併以来、
いまだに、日本シリーズの舞台に登場したことはない。
ソフトバンクの牙城は相当高いが、
短期決戦なら、互角に渡り合える戦力は整っている。
まずは、開幕ダッシュすることで、
他チームにプレッシャーをかけたいところだ。
右肩上がりのオリックス・バファローズに、注目しよう。